時間は有限――ギターを弾いていて思ったこと
世間的に暇と言われている大学生でも、時間は有限である。
ギターの3曲を仕上げようとしたときに、痛いほど身に染みた。
で、実はまだ仕上がっていない。合わせるのは火曜日。
ギター、中学生の時に憧れから始めた。軽くしかやっていない。1曲ちゃんと弾けるようになったことはないと思う。中学生の時、ピアノは殆ど弾けなかった。中3の時、念願が叶い、バンドで1曲演奏させてもらった。ドラムだったけど。
高校に上がって、授業でギターに触れたことからクラシックギターはよく弾いていた。ピアノもよく練習していた。
そんな素地があったから、練習すればギターも弾けるんだと思っていたが、そんなことはなかった。ピアノ・ドラムとの違いを思い知った。譜面を覚える速さは同じかも知れないが、ギター特有の概念:ミュートとかピッキング(この辺はクラシックギターにもない概念)に戸惑うところから始まった。苦しい……。
でもやっぱり音楽はやめたくないと、改めて思った。キーボードで出たらいいじゃないか。6月のライブでは散々文句を言ったけれど、キーボでできる曲をやったらいいじゃないか。それが、バンドへの貢献だろう。楽器の問題もあるが、それはキーボだろうがドラムだろうがギターだろうが皆抱えている問題だ。別に大したことじゃない。
私は3曲の練習を通して、3曲とも嫌いになった、また、ギターのサウンドも嫌いになった。他の曲も、ギターのサウンドが入っていると、聞きたくなくなった。気分転換にもならなくなった。ギターの音が怖くなった。ギターの音を聞いていると、「このフレーズならできるんだろうか」「このフレーズ/曲なら私もできたのでは?」などと考えてしまう。意味の無い考えだと分かっているがどうしてもやめられなかった。
でも私は、大嫌いになるまで曲をやらせてもらえて幸運だと思う。この苦しみを知っている人にしか、ギターを語ることはできないんだろうな。
この経験にありがとうと言えるように、この一週間、がんばります。
もっと強くなって、自分の人生を余裕で生きて、他のことができるように。
他の人のことを考えられるようになるために。
今の私にはその能力が一番足りない。